クラッチマスターシリンダー
オーバーホール

サンプル車:RPS13 180SX
(LAST UPDATE:2010.2.4)
 

クラッチマスターシリンダーのO/Hです。クラッチペダルのあたりにフルードが滴り始めると危険信号!近いうちにクラッチが切れなくなります。
そうなる前にO/Hしちゃいましょう!!
 

使用した部品

部品名もしくは部品名

部品番号 価格
クラッチマスターシリンダーO/Hキット

30611-2T025

\1600
ブレーキフルード    

価格はすべて2010.1現在&税別
 

使用した工具

工具名 備考
ソケットレンチ 12、14ミリ
メガネレンチ 8、10、12、14ミリ
フレアナットレンチ 10ミリ
マイナスドライバー  
ラジオペンチ  
ハンマー プラハンがベスト!
パーツクリーナー ブレーキクリーナー等でOK
モリブデングリス ホームセンターで売っている安物でOK!!

マスターシリンダーO/Hキットです。
ゴム周り以外にも新品のピストンも含まれています。

まずは室内側から作業開始です。
ペダルの根元裏あたりにでている金色のコの字金具についている12ミリのナットを緩めます。
(緩めるだけです)
そしてクリップを外してピンを抜きロッドをフリーにします。

拡大写真です。
クリップを引き抜きピンを横へ引き抜くだけです。
ペダルに樹脂製のカラーがある場合はつけたままにしておいてください。
続いてエンジンルーム側の作業へ移ります。
作業する上で邪魔になるブレーキの負圧ホースのクリップを緩め、ホースを抜いて邪魔にならないところにかわしておきます。
タンク内のフルードをティッシュなどに染み込ませてある程度吸い取ります。
吸い取ったらマスターから出ている配管を取外します。
の10ミリのフレアナットレンチを使用してください。
フルードが漏れるのでウエスなどで受け止めてください。
 
配管が外れたらマスターシリンダー本体を固定している12ミリの
のボルト2本を外します。
作業スペースがないのでいろんな工具を駆使してください。
 
本体を固定しているボルトの拡大写真です。
ブレーキパイプなどが邪魔で工具が思うように動かせないのでイライラします(−−;)
板ラチェットがあると作業がラクになります。
この2本のボルトを外すとマスターシリンダーが引き出せます。
フルードがこぼれるのでウエスなどで受け止めてください。
取り外したマスターシリンダーです。
見事にフルードが漏れてしまっています。
別アングルで。
ダストブーツに亀裂が入っていてそこからフルードが漏れてきています(^^;)
ピストンの比較です。
下が新品です。
多少形状が違いますが問題なく使えました。
ここからはマスターシリンダーを分解していきます。
まずはタンクを外します。バンドを緩めて引き抜くだけで外せます。


次にコの字金具を取外して、ダストブーツを外します。
※このとき、コの字金具がついていた位置をメジャーなどで計測して記録しておきます。
ピストンを取り出します。
スナップリングをドライバーなどでこじって取り出します。
金色のビス?を取外せばピストンが取り出せます。
 
写真のようにタンクやシリンダー内はヘドロのようなスラッジが溜まっていることが多いので洗浄してキレイにしておきましょう。
分解完了です。
これがマスターシリンダーを構成しているパーツの一覧です。
ここからは組み立てです。
ビスに小さなOリングがついているので交換します。
Oリングには浸透潤滑剤などを少し塗っておきます。
新しいピストンを挿入してビス?で固定します。
ピストンをグッと差し込み、ピストン中央部分の縦長の穴にビスが入るようにします。
このビスをつけた状態でピストンが飛び出なければ正解です。
この穴にビスが入るわけです。

※分かりやすく説明しているだけであって写真のように取り付けるわけではありませんのでご注意を(^^;)
続いてスナップリングを取り付けます。
このときワッシャーの向きに注意してください。
写真のような向きになります。
ストラットピンとピストンとの接触部分にはモリブデングリスを塗布しておいてください。
スナップリングはかなりてこずると思います。
ストラットピンをグッ!と押しこんだ状態を維持しつつはめなければならないので大変です。
先に両端部分を差し込んでいくと比較的ハメやすいようです。
イライラしますが根気よくがんばってください。
スナップリングが取り付けれたらダストブーツを取り付けます。
ブーツ裏にはモリブデングリスを薄く塗りつけておきます。
タンクを取り付け、コの字金具を取り付ければ組み立て完成です。
コの字ステーは分解する前と同じ位置にしましょう。
O/Hが完了したマスターシリンダーです。
先ほどの写真と違ってすこぶるきれいですね(・∀・)
車両に取り付けていきます。
シリンダーを差し込んでまず最初に配管を取り付けます。
本体を固定する前にある程度ねじ込んでおくのがコツです。(本締めは後で)


配管が接続できたら本体を固定し本締めします。
ペダル裏のコの字金具にスライドピンを差し込み、クリップで固定します。
最後に固定ナットを本締めして取り付けは完了です。
フルードのエア抜きをして完成です。
フルードのエア抜きは 「クラッチフルード 交換」 を参考にしてください。