リアメンバースペーサー装着

サンプル車:S14シルビアQ's
(LAST UPDATE:2007.4.17)
 

日産スポーツ系車種には必需品といっても過言ではないリアメンバースペーサーを装着しました。
割れあり/割れなし、樹脂製/金属製、段付/段なしと色々な条件がありますが、今回は、割れありは上側がズレる可能性が少なからずあること、金属製は丈夫だけど、音を拾いやすくうるさい、段なしはメンバーブッシュが千切れかかっているとズレるということで「割れなし、樹脂、段付」という割と装着するのに手間がかかるものをチョイスしました。

手間がかかるといっても、割と簡単にできるので是非チャレンジしてみてください。
リアのしっかり感が全然違いますよ!
ちなみに、段付の場合は純正のメンバーブッシュがちぎれてしまってる場合にも有効です。

S13〜S15までほぼ同じ作業内容でOKです。
S15はS13&S14とブッシュ形状が違うので専用品を使ったほうが無難でしょう。
 

使用した部品

部品名もしくは部品名

純正部品番号 価格
リアメンバースペーサー   \5800

価格はすべて2007.2現在&税別
 

使用した工具

工具名 備考
メガネレンチ 10、12、14、17ミリ
ソケットレンチ 10、12、14、17ミリ
スピンナーハンドル 1/2サイズがGood!
鉄パイプ 50cmぐらい
ジャッキ 大きめなのものがラクチン
リジッドラック 2個
輪留め  
潤滑浸透剤 CRC-556、ラスペネ等

メンバースペーサーです。
ナイロン66という樹脂でできています。
ヤフオクで5800円で購入しました。
金属製と違って軽いです。
ウレタンほど柔らかくはないので音は多少でます。

説明書です。
これに限ったことではないんですが、クルマの部品って説明書がシンプルですよね(^^;

まずはジャッキアップしてウマをかけて作業スペースを確保します。
ウマはジャッキアップポイントにかけてください。
アダプタ等を利用してつぶさないようにしましょう。
また前輪に輪留めするのも忘れずに。

写真のように後ろ2輪が浮けば十分です。

マフラーを外します。
触媒以降を取り外してください。
続いてメンバーのアース、ABSセンサーハーネスのカプラーを切り離します。
デフのブローバイホースも取り外すんですが、メンバーをおろすと勝手にとれます(爆)
リアショックのナックル側のボルトを外します。
17ミリです。

ボルトを外したらナックルから切り離してショックをフリーにしておきます。
続いて、リアキャリパーを外します。
外すといってもパッド交換時に外す14ミリのボルト2本を外すだけです。
パッドがはまるブラケットやサイドワイヤーはそのままでOKです。

サイドブレーキは解除しておいてくださいね。
こんな感じで切り離せればOKです。
デフケースにジャッキをかけます。
このときできるだけ大きなジャッキを使うと安心です。

メンバー前側のブーメラン形のブラケットも外します。
ココの小さいボルトが14ミリです。

メンバーのメインナットは4ヶ所とも17ミリです。
高トルクで締まっているので潤滑浸透剤を吹いてしばらく放置しておくといいでしょう。

スピンナーハンドル+鉄パイプ、もしくはインパクトレンチを使って外します。
メンバーを固定しているボルト&ナットを全て緩めたらジャッキをおろすとメンバーも一緒に降りてきます。
プロペラシャフトとデフは接続したままでOKです。
でも、ブレーキホースがちぎれないようにほどほどの位置で止めてくださいね。
要はスペーサーが入るだけの隙間があればいいんです。
13万キロ走ったブッシュの状態です。
もう千切れる寸前です。

ドライバーなんかを入れてこじるとちょっとの力でグニグニと動きます。
メンバースペーサーを載せます。
写真は分かりやすくするために違う車両で取り付けたときの写真です。
上側に段付が少ない方を載せます。
上側のスペーサーだけをつけた状態でジャッキアップして、メンバーを持ち上げます。
助手にメンバーの位置をコントロールしてもらって取り付けるといいでしょう。
4ヶ所全てがきちんと収まればOKです。

入りをよくするためにメンバーブッシュに潤滑浸透剤を吹きかけておくといいですよ!

 
こんな状態になります。
4本とも入ったら下側のスペーサーを取り付けて純正のカバーをつけて仮締めします。
ちなみにこれはリア側で仮締め状態です。
前側も同様に組み付けます。
ブーメランにカラーを載せてそのまま取り付けていきます。
こちらも仮締めの状態で組んでいきます。
仮締めができたら本締めします。
満遍なく均等に締めこんでいかないと1ヶ所だけ入らなかったりするので注意してください。
最終的に段付の部分が純正ブッシュに隠れてしまうようになればOKです。
 
きちんと入るとこんな風になります。

 
これがズレて入った状態です。
下側がズレてるの分かりますか?

本締めしたあとはマフラーやカプラーを元に戻して完成です。