クラッチ
オペレーティングシリンダー
オーバーホール

サンプル車:RPS13 180SX
(LAST UPDATE:2010.2.4)
 

クラッチオペレーティングシリンダーのO/Hです。
ミッション本体横にちょこんとついているんですが、クラッチを操作する上で最終的な部分になります。
安価&結構簡単なのでマスターシリンダーのO/H時に同時にやってしまうとお得ですヨ(・∀・)
 

使用した部品

部品名もしくは部品名

部品番号 価格
クラッチオペレーティングーシリンダー
O/Hキット
30621-26E25 \860
ブレーキフルード    

価格はすべて2010.1現在&税別
 

使用した工具

工具名 備考
ソケットレンチ 14ミリ
メガネレンチ 14ミリ
フレアナットレンチ 17ミリ
パーツクリーナー ブレーキクリーナー等でOK
モリブデングリス ホームセンターで売っている安物でOK!!

オペレーティングシリンダー(以下オペシリ)のO/Hキットです。
ゴムパーツ以外にも新品のピストンも含まれています。

オペシリを取外します。
ジャッキアップし、ウマをかけて車の下へもぐります。
ミッション本体右側(運転席側)にオペシリがついています。


まず、
○印のクラッチホースを切り離します。
17ミリのフレアナットレンチを使って緩めます。
この時点では完全に切り離さず、緩めておくだけにしておきます。


続いてオペシリ本体を固定している
○印の14ミリのボルト2本を外します。
ボルトを外すとオペシリはフリーになります。

Now Printing オペシリとホースを完全に切り離します。
オペシリ側を回してやると簡単に外せます。
フルードが漏れるのでバケツなどで受け取ってください。
オペシリです。
サビて見た目がボロいですね(^^;)
ダストブーツも硬くなっていて小さなヒビが見受けられます。
それでは分解していきましょう。
ダストブーツをめくってピンごと取外します。
ピンは再利用するのでブーツから取外しておいてください。
続いてシリンダー本体を分解します。
ホース取り付け穴を指の腹でふさぎ、エア抜きブリーダーを緩めてエアをかけてやると中のピストンが取り出せます。
エアがない場合はCRCやブレーキクリーナーで、付属の細いパイプ等を利用して中に注入するようにすると同様に取り出せます。
ピストンが抜ける際に、フルードが飛び散るので注意してください。
オペシリを構成する部品たちです。
再利用するものも多いのでパーツクリーナー等できれいにしておきましょう。
新旧ピストン比較です。
写真では分かりにくいですが、ゴムパーツは表面がザラザラになっていて今にも千切れてしまいそうです。
ピストンは形状が若干違いますが、問題なく使用できました。
ここからは組み立てです。
ピストンとシリンダー内壁にブレーキフルードを少量塗ります。
指につけて塗るぐらいでOKです。
そして、ピストンを押し込みます。
グッ!と指で押し込めばジワ〜っと入っていきます。
新しいブーツにピンを通します。通りにくい場合は浸透潤滑剤を使いましょう。
ピンとピストンとの接触部分にモリブデングリスを塗布し、取り付けます。
ブーツは単純にかぶせるだけです。
これでO/Hは完了です。
サビがひどかったので、ワイヤーブラシでサビや汚れを落とし、シャシーブラックで塗装しました。
車両へ取り付けます。
外したのと逆の手順で、ホースを仮止めし、オペシリ本体をミッションへ固定します。
レリーズフォークとピンとの接触部分には軽くモリブデングリスを塗布しておきましょう。
(キーキー音が出るのを防げます)

オペシリ本体を固定したらホースを本締めします。
ブリーダーも素手で緩まない程度に締めておいてください。
フルードのエア抜きをして完成です。
フルードのエア抜きは 「クラッチフルードエア抜き」 を参考にしてください。