リアアーム類交換

サンプル車:S14シルビアQ's後期
(LAST UPDATE:2005.1.8)
 

リアサスペンションを構成する  トーコントロールアーム  アッパーアーム  キャスターアーム  の3つを交換してみました。

車高を下げるとアライメントがかなり狂ってしまいます。 左右差がなければ運転に特に支障はないのですが、 やはりサスペンション性能を最大限に引き出すには 適正アライメント値に調整する必要があります。

純正だと調整幅が少ないので調整幅の多い社外品へ交換してみました。

アーム類交換は構造変更申請も必要です。
今回使用したメーカーのものは申請時に必要な書類も添付されていて安心です。

作業は基本的にS14での紹介ですがS13系、S15などもほとんど同じやり方でOKです。

使用した部品

商品名もしくは部品名 備考 価格
CUSCOアッパーアーム 222-474-L

\35000

CUSCOトーコントロールロッド 222-474-E \29000
SECTIONアッパーリンク TR-N01 \25000

価格はすべて2004.3現在&税別
 

使用した工具

工具名 備考
ソケットレンチ 17、19ミリ
メガネレンチ 17、19ミリ
スパナ 19、24、27、29、32ミリ モンキーでも可
メジャー  
スピンナーハンドル  
鉄パイプ  
アライメントゲージ 自分で調整する場合に必要
油圧ジャッキ  
リジッドラック  
浸透潤滑剤 CRC-556など

クスコのアッパーアームです。
ターンバックルで長さを変化させ、キャンバー角を調整することができます。

ターンバックルは29ミリ、ロックナットは32ミリ、27ミリです。

左右の違いがあるので装着時に間違えないようにしてください。
Rが運転席側、Lが助手席側です。

アッパーアームはS14の他に、S15、R33、R34なども共通なようです。

アッパーアームの説明書 兼 申請書類です。
改造車検(構造変更)を受けるときに必要となります。

クスコのトーコントロールロッドです。
アッパーアーム同様ターンバックルで長さを変化させ、トー角を調整することができます。

ターンバックル、ロックナットともに19ミリです。

こちらは左右の違いはありません。

トーコントロールロッドはS15とWGC34ステージアが共通なようです。

トーコントロールロッドの説明書 兼 申請書類です。
改造車検(構造変更)を受けるときに必要となります。

SECTION(シルクロード)のアッパーリンクです。
これもターンバックルで長さを変化させ、キャスター角を調整することが可能です。

ターンバックルは19ミリ、ロックナットは24ミリです。


こちらも左右の違いはありません。

アッパーリンクはS13、S15、R32、R33、R34と共通です。
意外と多くの車種で使えるパーツなんですね。

この商品には書類は付属していません。
フロントのテンションロッドと同じ扱いで改造申請は必要ないようです。

まずはノーマルのアーム類を取り外していきます。

アッパーアームとアッパーリンクのナックル側の固定部分(
印の19ミリのボルト&ナット)を外します。

かなり硬く締まっているのでしっかりとした工具を使って作業しましょう。

トーコントロールアーム、アッパーアームのナックル側はココです。
印の19ミリのボルト&ナット)

ショックをナックルに固定しているボルトも忘れずに外しておきましょう。
17ミリです。(写真はすでにはずしてある状態です。)

ナックル側が外れたら今度はメンバー側を外します。
工具が入りにくいので作業しづらいですが、くれぐれもナメないように・・・。

ココはボルトが19ミリで。ナットが17ミリです。

このようにストレートになっているメガネを使うと作業しやすいです。

他の場所はストレートではなく角度があるメガネやスピンナーハンドルなどのほうがよい場合もあります。臨機応変に対応してがんばりましょう!

アッパーアームとトーコントロールロッドを固定しているボルトは作業スペースが少ないのでとても外しにくいです。

アッパーアームとトーコントロールアームを固定しているボルトです。
このボルトは偏芯ボルトなので緩める位置によっては抜き出すのが大変なのでグラグラ動くところを見つけて抜き出してください。無理に抜こうとするとネジ山を傷めてしまいます。

また装着時もワッシャーの偏り具合が同じようになるよう取り付ける必要があります。

各アームをノーマルアームの長さにあわせます。(目分量でOK)

※アッパーアームはターンバックル部分が小さいのであらかじめ長くしておいたほうが装着後の調整がしやすいです。
ノーマルと同じ長さにしてしまうと薄いスパナがないと回せません。
モンキーレンチしかない人は注意してください。

最こちらも長さをあわせておきます(写真はあってません。爆)

ターンバックル部分はロック方向が普通のネジとは違うので分からなくなったときのために書き込んでおきます。回す方向を間違えると固着して外れなくなったりしますので注意してください。

こちらも同じように書いておきます。

次々と元へもどしていきます。

メンバー側 → ナックル側

アッパーアーム → アッパーリンク → トーコンアーム

の順でとりつけましょう。

アッパーアームとトーコントロールロッドのメンバー側のボルトは偏芯ボルトなのでできるだけ左右で同じ位置にくるようにしてあげましょう。

ショックのボルトも取り付けます。
意外と忘れがちなので注意してください。

アライメントが狂うので必ず調整をしてください。

キャンバー → キャスター → トー

の順で調整しましょう。

今回は IKEYA-FORMULA メープルエーワンゲージ を使い以下のようなアライメント値にしました。

トー 0mm
キャンバー  ネガ2度
キャスター 左右のホイール位置をメジャーで計測して均等になるよう調整しました。