セキュリティシステム取付

サンプル車:S14シルビアQ's後期
(LAST UPDATE:2006.6.14)
 

S13に続き、S14にもセキュリティシステムを装着してみました
盗難防止装置の取り付けレポートなので具体的な部分をシークレットにしています。
あらかじめご了承ください。

 

使用した部品

部品名 部品番号 価格
ドアロッくんセキュリティX   \26000

ドアロックモーター(B2)

  \5800
ギボシ端子    
丸型端子    
電源取り出しツール    

価格はすべて2004.3現在&税別
 

使用した工具

工具名 備考
ラジオペンチ  
圧着ペンチ ギボシ端子用
プライヤー  
絶縁テープ 自己誘着テープでもよい
両面テープ 3M製がオススメ
ドライバー  
ソケットレンチ メガネでも可

セキュリティシステム「ドアロッくんセキュリティV」です。
リモコンドアロック付きの盗難防止装置です。


※ショートを防ぐために必ずバッテリーを外しておいてから作業前にとりかかってください。

パーツ点数は多いですが、結構無駄なものもあるので実際にはさほど多くはありません。

多くの日産車の場合、別途にモーターキット(B2)が必要です。
シルビアも例に漏れず必要です。

まずはサイレンの設置から。
運転席側のストラットタワー後ろあたりに取り付けます。
取り付けはクッション材つきの両面テープを使います。
貼り付ける面の脱脂は忘れずに行ってください(パーツクリーナーでOKです)

サイレンには上下があ ります。
配線が下のほうにくるように設置してください。


※チューニングしている車の場合、サイレンには耐熱シート等を貼り付けておくほうが安心です。また固定もネジ止めのほうがよいでしょう。

サイレンの配線を行います。
アース線(黒)はエンジンルームのヒューズボックス後ろ付近にあります。付属の配線では短いため延長したほうがよいでしょう。

プラス線(赤)はバッテリーの+端子ヘ配線します。

※赤線には端子がついていないので適当な丸型端子を装着してください。

サイレンからの出ている信号線(ピンク線)を室内へ引き込みます。

アクセルワイヤーステーを室内からはずします。
10ミリのボルト2本でとまっていますが、完全に取り外してしまうと作業性が悪いので片方だけ片方だけはずして、もう一方は緩めるだけにしておいてください。

ステーをゆるめることができたらそこから室内へ配線をひきこみます。
このときステー上部から配線がでてくるようにしておいてください。配線がひきこめたら元通りにステーを固定しておいてください。

アクセルペダルの操作ミスを招かないために安全を確保できる位置で配線をとりまわしてください。
写真のように絶縁テープで固定しておくのも有効だとおもいます。

続いてショックセンサーの設置をします。設置場所は運転席足元のヒューズボックスなどがあるところ付近です。

写真(上)の矢印の付近にとりつけます。
写真には写っていませんが、ここにはリレーやブザーがついています。適宜とり外していってください。

センサーを写真のように横向きにして設置します。
位置はリレーやブザーに干渉しないようにできるだけ上のほうに設置してください。
もちろん裏には両面テープを貼ってしっかりと固定してください。

固定できたらリレーやブザーを元通りに取り付けてください。
センサーの感度はとりあえず真ん中あたりにしておきましょう。

つぎにドアスイッチに配線します。

後部座席横の内張りをめくります。
クリップで留まっているだけなのでスクレーバーなどを差し込んでこじれば簡単にはずれます。クリップ部分の根元付近でこじると簡単にはずせます。
また全体を完全に外してしまう必要はありません。

写真の
印のネジをはずし、カプラーごとひきだします。

引き出したあと写真のようにツメにマイナスドライバーを差し込んで引き上げつつぬきとります。

ドアスイッチのカプラーからは3本の配線がでていますが、このうち、赤/灰の配線に黄色線を接続します。

配線を接続できたらドアスイッチを元に戻します。先にスイッチをボディにとりつけて裏からカプラーを差し込むと簡単です。

ドア信号配線はを接続できたらシート横のカーペットの下へ配線を通します。白色のクリップみたいなものを持ち上げるようにすればカーペットをめくることができます。あまりきつくつっぱらないように配線をしてください。(写真では紫色の線です。)線は足元のヒューズボックス付近までカーペット下を通してください。

またところどころをタイラップや絶縁テープ等で他の配線と結んでおきましょう。


助手席側も忘れずに行ってください。

なお、ハーネスを分岐させる場合は必ずダイオードを使用してください。
そうしないとドアあけるとショートします。

※メーターパネル裏の半ドア警告灯の配線に割り込ませると助手席ドアの開閉もチェックできます。少し面倒ではありますが、こちらのほうをオススメします。 (メーターの警告灯はキーを抜いた状態では光らないので役に立ちません(;´Д`)2006.6.14追記)

続いてドアロックモーターをとりつけます。
ドア内張りの外し方はスピーカー交換の欄を参照してください。

完成図は写真(上)のようになります。ステー等が付属してきますが使いませんでした。(その代わり両面テープを使用します。)

内装を取り外したら、ビニールシートをめくります。(完全に取り外す必要はありません。あくまで作業するスペースがあればOKです。)

次に写真のようにドアのツメの部分をプライヤーで持ち上げて平らにしてください。(こうしないとモーターが入りません)

大体平らになったらモーターの固定はタッピングビス1本と両面テープを用いて行います。
写真にも写っていますが、モーター奥の銀色のフレームに両面テープをはりつけ、下の穴でネジ留めします。(穴は最初からあいています)

またモーターに付属している鉄の棒を適当な長さにペンチでカットし、写真のように折り曲げて取り付けます。折り曲げるには曲げたいところをペンチではさんで角にくるようにしてまげるとキレイにしあがります。

この状態でドアノブを動かして、干渉等ないことを確認しておいてください。

モーターからは緑、青の2本の配線がでています。これをサービスホールから中にいれ、ヒンジの部分から室内へ引き込みます。
写真はドア前部分で、青、緑の配線がドアモーターの配線です。

ドアヒンジ部分のジャバラの中に配線を通すのは難しいようなのでグロメット部分にカッターで切れ込みを入れて配線を通しました。グロメットははめ込んでいる状態から一度取り外しておくと作業が楽です。カッターよりもニッパーのほうが切れ込みを作り安いかもしれません。

また作業性をあげるためにドアのヒンジピンを下から上に抜いてヒンジを完全にフリーにしてしまうと作業スペースが増えていいでしょう。

配線を通したあとは曲がったりするのを防止するためにタイラップで固定しておいてください。
ほんとここは結構根気が必要です(^^;)

なお通した配線はヒューズボックス上あたりにでてきます。

いよいよコントロールボックスの設置です。コントロールボックスに指定の短絡線を接続してください(S14シルビアは青です)

コントロールボックスは運転席足上のパネル裏に設置します。
パネルは写真(上)の
印のネジを2本外すだけで取り外せます。

取り外したら、写真(中)のように裏骨をカッターで切り取り平らにして、ブレーキクリーナー等で軽く脱脂した後、写真の位置に両面テープでコントロールボックスをしっかりと固定してください。
設置する方向を間違えないように注意してください。
(樹脂部分なのでしつこく脱脂すると溶けてしまうので注意)

アンテナ(黒い短い線)は写真(下)のように絶縁テープ等でなるべくのばした状態で貼り付けておきましょう。

コールバック時にハザードを点滅させるための配線を行います。
付属の短いピンク線を使って分岐させます。

ハザードスイッチのカプラーにダイオード入りのピンク線を配線します。
写真の2本に配線してください。
この線は長いので適当な長さにカットしておくとよいでしょう。

コントロールユニットの電源を確保します。
今回は運転席足元のヒューズボックスから電源を取る方法をとりました。
カー用品店等でうっているヒューズ一体型の電源取り出しツールを使ってとりだします。(2個使用します)
もともと刺さっているヒューズと差し替えるだけなのでとても簡単です。

※電源取り出しツールはあらかじめ引き出するヒューズのサイズを調べておいて適応サイズのあったものを選んで購入しましょう。(今回は10A用、15A用を使いました)

今回は常時電源はルームランプ、IG電源はATコントロールのヒューズから得ることにしました。(実はこの車、AT→MTをしているのです)

ヒューズ一覧表に「BAT」と書いてあるのが常時電源系で、「IGN」と書いてあるのがIG電源系です。日頃あまり使わない装置のものに割り込ませるといいでしょう)

※電源の取り出しに使うヒューズは運転には直接支障のないものから取り出してください。

電源取り出しツールは配線がでている方がプラス側に接続されなければなりません。写真のように左側の列は左がプラス、右側の列は右がプラスになっています。間違えないように注意してください。

アースはボディアースでヒューズボックス付近のボルトに共締めします。

最後に説明書のとおりに配線を接続します。何度も確認をして間違えないように配線してください。

警告LEDは運転席の隅っこあたりに装着しましょう。

すべての配線は適当に隠してひっかかったりしないようにしましょう。
配線は絶縁テープやタイラップ等を使ってある程度束ねておくとキレイにしあがります。

またペダル上あたりを通る配線は運転中にズリ落ちてきたら危険なので、絶対に足元に落ちてこないように対策しておいてください。

 

すべての配線を接続できたら、一度接続個所がまちがっていないか説明書とにらめっこして何度も確認してください。

確認ができたらバッテリーをつないで付属のリモコンで動作するかチェックしてください。

ドアをあけっぱなしにしているとサイレンがなってうるさいのでドアを閉めてそぉ〜〜〜っとON/OFFしてみてくださいね。

警告LEDはセキュリティ動作時に赤く点滅していれば正常です。
また、ドアロックのON/OFFでハザードが点滅することも確認してください。


 う・ら・わ・ざ・♪ 

発見しちゃいました。コントロールボックスをあけると(+ネジ2本です)ディップスイッチがあります。
これで各機能のON/OFFができます。

※封印を開封してしまうのでメーカー保証対象外になってしまうので注意!

1.オートロック(エンジン始動後20秒後にドアロックされる)
2.オートリロック(アンロックして20秒ドアを開けなかったらロックする)
3.ターボタイマー、エンジンスターター対応

今回はターボタイマー、エンジンスターターもついていないので全部オフにしちゃいました。これで変なトラブルも防げるでしょう。