タイロッドエンドブーツ交換

サンプル車:S14シルビアQ's
(LAST UPDATE:2010.2.4)
 

タイロッドエンドブーツの交換です。S14はブーツのみの設定があるのでエンド交換ではなくブーツ交換だけで対応できます。 (S13、S15はブーツのみの設定はありません。)
経年劣化でダストブーツが破れグリスが出てしまうと、ハンドリング悪化となり危険です。定期的に交換するよう指定されているので ひび割れを発見したら早めに交換しましょう。

 

使用した部品

部品名もしくは部品名

部品番号 価格
タイロッドエンドブーツ 48522-D0100 \1020

価格はすべて2010.1現在&税別
 

使用した工具

工具名 備考
ソケットレンチ 34〜36ミリ
マイナスドライバー  
ハンマー プラハンがベスト!
パーツクリーナー ブレーキクリーナー等でOK
モリブデングリス ホームセンターで売っている安物でOK!!

ブーツがズタズタになってしまったタイロッドエンドです。
ブーツが破れてしまって中のグリースが吹き出てしまっています。
こうなるとハンドルがぶれたり異音がしたりします。

タイロッドエンドの取り外しは タイロッドエンド交換 を参考にしてください。

ペンチでめくってみたら完全に分離しちゃいました(;´Д`)
グリスに砂とかホコリとかがついてしまっていて猛烈に汚いです。

ウエスなどである程度グリスをふき取って残りのブーツを取り外します。
ブーツの外周部分には金属が埋め込まれているのでマイナスドライバーを打ち込んでこじって外します。
ハブキャップを外す要領と似ていますね。

はずれました。
輪っかの部分は金属が埋め込まれています。
カッターなんかで切ろうと思っても切れないので注意してください。

古いグリスをできるだけ取り除きます。
パーツクリーナーを染み込ませたウエスなどで拭くと簡単に取れます。
大きなキズ、カジリ等がないかチェックしましょう。
問題があるようならエンドごと交換したほうがいいと思います。

新品のブーツです。

モリブデングリスをボールジョイント部分に塗ります。
ジョイントのボール部分が埋まるぐらいで、ブーツの中に充填する必要はありません。

新品ブーツの内側にもグリスを薄く塗っておきましょう。
(そうしたほうがハメやすい)

このようにソケットをあてがって圧入します。
本来はプレス機を使うんですが、そんなものはないのでハンマーで叩いて打ち込みます。
今回は36ミリのソケットを使用しました。
32ミリだとちょっと窮屈で、36ミリだと若干大きいので34ミリぐらいがベストなようです。

今回使ったKTCのソケットだとブーツを全部押し込んだときにエンドのネジ部分が飛び出てしまいます。
これではソケット側を叩くことができません(´・ω・`)

ということで、ソケット側ではなくエンド側を叩くことにしました。
車高調レンチやモンキーレンチなど分厚い工具の柄の部分にこういった丸い穴があるのでこれを利用します。

こんな感じであてがいます。
こうすることでネジを傷つけることを防げます。

軽くコンコンと叩くとすんなり入ります。
あまり強く叩く必要はないです。
鉄ハンマーよりはプラハンのほうがいいでしょうね。

叩いてはチェック、叩いてはチェック・・と少しずつ入れていきましょう。
一気にやるとブーツが傷ついてしまいます。(キズつけたらブーツ交換の意味ないですよね^^;)

満遍なく圧入できたら完成です。
もしグリスがはみ出ていたらふき取ってパーツクリーナーで洗浄しておきましょう。

タイロッドエンドの組み付けは タイロッドエンド交換 を参考にしてください。