タービンガスケット交換 |
サンプル車:S14シルビアK's
シルビア系の定番トラブルといえばタービンガスケット抜けです。 |
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使用した部品 |
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部品名もしくは部品名 |
部品番号 | 価格 |
ガスケット(エンジン〜エキマニ間) | 14036-53J00 (S14) | \1470 |
14036-75F00 (S15) | \3130 | |
ガスケット(エキマニ〜タービン間) |
14415-17M00 (S14) 14415-8H600 (S15) |
\1180 |
ガスケット(タービン〜アウトレット間) |
14445-79E00 (S14) 14445-75F10 (S15) |
\1570 |
ガスケット(アウトレット〜Fパイプ間) ※純正フロントパイプ時のみ |
20691-58E01 | \350 |
ガスケット(Fパイプ〜触媒間) ※純正フロントパイプ&純正触媒時のみ |
20692-65J00 | \740 |
ガスケット(インレット〜タービン間) | 14465-54C00 | \390 |
ガスケット(タービン〜インテークパイプ間) | 14465-79E00 | \280 |
ロックプレート 2個必要 | 14495-17F00 | \240 |
オイルライン銅パッキン 2個必要 | 15189-40P00 | \280 |
ウォーターライン銅パッキン 4個必要 | 15193-03E00 | \170 |
LLC | ||
価格はすべて2010.1現在&税別 |
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使用した工具 |
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工具名 | 備考 | |
ソケットレンチ | ||
パーツクリーナー | ブレーキクリーナー等でOK |
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まずは冷却水を抜きます。 |
真下から覗いたところです。 |
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ドレンを外したらラジエターキャップを外します。 | |
ラジエターキャップを外せば勢いよく排出されます。 この車はなぜかLLCがトヨタ系の赤てした・・・。 日産車は普通緑が入っています。 色による性能の違いはないんですが、緑の方がパワステフルード等と見間違えないので整備向きだと思います。 |
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水を抜いている間に、タービンを降ろすために邪魔になるものを取り外していきましょう。 今回はタワーバー、インテークパイプ、サクションパイプ等を取り外しました。邪魔だと思うものはどんどん外していくようにするといいと思います。 まずはこのインテークパイプから外していきます。 |
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次にタービンからインタークーラーへ向かっているインテークパイプと、ストラットタワーに取り付けられている過給圧ソレノイドを取り外します。 |
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インテークパイプの次はサクションパイプです。 エアフロごと取り出してしまいましょう。 リサキュレーションバルブからのリターンホースなどを外すのを忘れずに! エアフロカプラーはS14前期の場合は針金のようなピンを抜いてから外してください。中期以降はボタンを押して引き抜けば取り外せます。 |
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ブローバイホースやバキュームホースも外します。 ついでにオイルレベルゲージを固定しているボルトも外しておきましょう。 |
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O2センサーのカプラーがついているステーも外します。 O2センサーのカプラーをじわ〜っと折り曲げるとボルトが見えます。 写真には写っていませんがボルトはもう1本あり、合計2本はずします。(12ミリです。) |
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遮熱板を取り外します。 固定ボルトはたいていサビているのでCRCなどを十分にしみこませてから取り外しましょう。 |
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タービンからのアウトレットパイプを外します。 写真には写っていませんが、合計3本のボルトで固定されています。 間にはガスケットが挟まっているので取り外すときに傷つけないように注意しましょう。 |
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同様にインレットパイプを外します。 2本のナットで固定されています。 インレット同様ガスケットがあります。 |
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タービンへの冷却水ライン、オイルラインを切り離します。 | |
エンジン側合計3ヶ所を切り離します。 冷却水は19ミリ、オイルは17ミリです。 ボルトを抜いてフリーにしておきましょう。 タービン側は外す必要はありません。 |
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アクチュエーター付近についている遮熱板も取り外します。 10ミリのボルト数本で固定されています。 |
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続いて下からの作業に移ります。 フロントパイプを外します。 触媒側は17ミリのボルト2本で固定されています。 ココのボルトはよくネジ切れてしまうのでドリル等は用意しておいたほうがいいでしょう。 |
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Now Printing | エンジン側は14ミリのナット3本で固定されています。 |
タービンからのオイルリターンホースを外します。 ホースバンドで固定されているだけなので簡単に外せます。 オイルが少したれてくる場合もあるのでウエス等で受け止めてください。 |
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エキマニのナットを緩めます。 |
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タービンをエキマニ&アウトレットごと取り出します。 一度助手席側へずらし、前後方向へ角度を変えたりして取り出してください。 オイルレベルゲージはゆっくりと動かせば位置を変えることができるので邪魔にならないところへ移動しておきましょう。 助手がいれば下側からサポートしてもらうといいでしょう。 かなり重いので腰をいわさないように(^^;) |
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取り出せました。 O2センサーのカプラーをつぶしてしまわないように注意してください。 |
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別角度からみるとこんな感じです。 アウトレットの遮熱板をとりはずしておきます。 |
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アウトレットとタービンを分離します。 5本の13ミリのボルト&ナットで固定されています。 安物工具だと工具が入らないこともあるので注意してください。 ココのガスケットは割れも歪みもなく正常でした。 再利用できそうですが新品を用意していたので新品を使用しました。 |
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エキマニとタービンを分離します。 ロックプレートのツメを起こして4本のナットを緩めます。 |
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これが抜けてしまったガスケットです。 まだ形はありますが、歪んでしまっています。 ひどいものになると半分ぐらい吹き飛んでしまっているものもあります。 |
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エキマニのガスケットのカスをスクレーバーとオイルストーンを使ってキレイに落とします。 エンジン側も同様にきれいにしておきましょう。 |
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新しいガスケットを挟み、アウトレットとタービンを取り付けます。均等に少しずつ締めていくのがコツです。 ※一箇所を一気にやるとガスケットが歪んでしまいます。 |
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同様にエキマニとタービンを合体させます。 ガスケットは返しがないほうがタービン側にくるようにしてください。 固定ナットはバーナーであぶって真っ赤にした上で締めこんでおくと緩みにくくなりますよ〜! もちろんロックプレートはしっかり装着してくださいね。 |
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オイルライン、ウォーターラインを交換します。 今回はキノクニのメッシュラインを使いました。 付属のアルミパッキンは漏れやすいので純正同等の銅製のものを使いましょう。 ※一部純正だと使えない部分があります。 純正ラインを使う場合は取り外す必要はないので付けっぱなしにしておいてかまいません。 |
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遮熱板なども取り付けて、こんな感じになります。 | |
エキマニガスケットです。 S15スペックRの6MT車のもので、メタル製となっています。 |
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このポッチがココに来るように取り付けます。 逆だと取り付けできません。 |
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エキマニごと取り付けます。 締め付けは中心から外へ向けて行います。 GECA@BDF という順番になります。 |
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オイル&ウォーターラインを取り付けます。 銅パッキンは必ず新品を使用してください。 付属のアルミパッキンは漏れやすいので純正同等の銅製のものを使いましょう。 ※一部純正だと使えない部分があります。 |
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インレットパイプなどを取り付けていきます。 | |
遮熱板もどんどんつけていきます(・∀・) | |
さらにどーんどんつけていきます(・∀・) 下回りも忘れずに! |
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元通りになりました。 | |
次に冷却水を入れます。 ラジエターのドレンがしまっていることを確認して、LLCを1缶全部入れます。 そしていっぱいになるまで水道水を入れます。 |
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リザーバータンクにも水道水をいれておきます。 MAX線まで入れておけばOKです。 |
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エンジンを始動して暖気をします。 エア抜きボルトを緩めて冷却水が出てくるのを確認します。 (水が出てきたらボルトを締めればOK) エア抜きボルトはクランク角センサー下あたりにあります。 |
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水温計が写真ぐらいまであがるまで待ちます。 この時、エアコンはA/C、送風ともにOFFにしておきます。 ラジエターのキャップもあけたままにしておいて、水が減ったら補充します。(水道水でOK!) 待っている間にオイル漏れ、排気漏れがないかチェックしておくといいでしょう。特にオイルライン周辺の漏れに注意してください! |
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水温があがったらエアコンをつけます。A/Cはオフのままで送風最大、温度は32度(最高)に設定します。 温風が出てくるまで&冷却水が減らなくなるまで補充を繰り返してください。 そしてラジエターキャップをつけて完成です。 |